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『ザ・関シル』令和5年8月号のご紹介

令和5年8月25日に関シルから発行された『ザ・関シル』8月号の情報をお届けします。

厚労省 「介護職員等ベースアップ等支援加算」の取扱いを通知

厚生労働省はこのほど、介護職の収入3%アップを目指し、昨年10月に始まった「介護職員等ベースアップ等支援加算」で、基本給か毎月支払われる手当による賃金改善額が、全体の賃金改善額の3分の2以上にならなかった場合の取扱いについて通知しました。

同加算では、利用者の増加などで加算額が賃金改善計画での想定を上回り、ベースアップ等による賃金改善額が、全体の賃金改善額の3分の2以上にならない場合、速やかに賃金規程を改定しベースアップ等をしないと、原則として加算額の全額返還が求められます。

厚労省は通知で、「賃金改善期間の終盤に予見できない事情で、ベア加算の加算額が賃金改善計画書で想定していた額を上回り、賃金規程の改定によるベースアップ等の増額が間に合わなかったなど、合理的な事情が認められる場合」は、加算額の返還は必要ないとしました。

厚労省調査22年度 未届有老ホーム全国に626件

厚労省はこのほど、都道府県への届出をしていない有料老人ホームについて2022年度の調査結果をまとめ、全国に未届有老ホームが626件あると発表しました。

2009年に群馬県のホームで起こった火災をきっかけに、防火設備など施設要件を満たさなかったり、不十分なケアや入居者への虐待が見られるなど、未届有老ホームが社会的問題となりました。これを受け同年から、未届ホームの状況を把握する同調査が毎年行われています。

直近の調査によると、22年6月末時点で未届有老ホームは全国に626件あり、前年度より30件減り、過去5番目に少なくなりました。一方、届出されている有老ホームは1万5,928件で、前年度より565件増えました。有老ホーム全体に占める未届ホームの割合は3.8%で、前年度より0.3ポイント下がりました。

老人福祉法では、高齢者を1人でも入居させ
▽食事の提供
▽介護の提供
▽洗濯、掃除等の提供
▽健康管理――のいずれかを行っている施設は、届出がなくても有料老人ホームに該当し、都道府県の指導対象となります。

厚労省は今回の調査結果と合わせ、未届有老ホームの実態把握や届出促進、入居者の処遇などについて指導監督を徹底するよう、都道府県などへ通達しました。

有料老人ホームの届出状況

関シルって?

関シルとは公益社団法人 関西シルバーサービス協会のことです。

関シルは、高齢者や心身に障がいをお持ちの方々が健やかに暮らしていくために必要な福祉用具並びに福祉サービスを供給するための各種事業を行うことにより、社会福祉の向上と発展に寄与することを目的としています。

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